鋭く甘い視線の先の獲物

「…それより…帰るわ」


「こんな時間からか?」


「こんな時間…?」




私は立ち上がると部屋に掛け時計がないか辺りを見渡す。


すぐに時計は見付かりその時刻を見て、驚きを隠せずにいた。


深夜…い、1時っ?!




「今夜は諦めて寝ろ」


「……い、嫌よ」


「……お前なぁ」




ここで寝てしまったら、この色男の思う壷になっちゃうわ。


負けた気がして嫌だもの。



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