鋭く甘い視線の先の獲物
「…よくわからない男」
私に気を利かせて部屋を出て行くなんて、中途半端にいい人しないでよ。
腹立たしいままの男でいて貰わなきゃ困るわ。
部屋を出て行くタイミングが
わからないじゃない。
かと言っているわけにもいかないから、善は急げよね。
明日家を探しに行かなきゃ。
今日は取り合えずここにお世話になるけど、今日だけだから。
色男にお世話になるつもりなんて、これっぽっちもないから。