鋭く甘い視線の先の獲物
用意が全て完了すれば、私は鞄を持ち電車で犯人のいる屋敷へと向かう。
今から…特殊部隊の隊員としてではなく、一人の女になりきらなきゃ。
あんな男をたてるなんて普段なら有り得ないけど、今回ばかりは仕方ないわよね…。
1時間程して漸く犯人達のいる屋敷のすぐ傍へついた…。
極秘任務だと言う事もあり、パトカー一台どころか張り込んでいる警察官さえいない。
立て篭もりと言うより…監禁状態の方が近いかしら…?