鋭く甘い視線の先の獲物
「…鍵開いてんじゃねーか。お前…鍵のかけ方もわからねぇのか」
「わ、わかるわよっ。本当、いちいち突っ掛かった言い方するんだから」
色男の顔色から疲れている事が見て取れる。
今日は休戦にしようか…。
疲れてる時にガミガミ言いたくないし。
って、私、こんな男に何気を使ってるのよ。
「言いたい事沢山あるんだったな。お前が眠たくねぇなら今聞くぞ」
色男はコップ一杯の水を飲むと、ソファーへ腰を下ろしスーツのネクタイを緩めた。