鋭く甘い視線の先の獲物


「…どうかしたか?」


「い、いいえっ」




私、思わず見取れてしまったのね。
こんな色男を見ても、仕方ないじゃない。
気持ちを切り替えなきゃ。


横腹へ視線を向けると、数センチの切り傷があり流血していた。


この切り傷は…刃物でスパッと斬られたに違いないわ…。


私が見るより病院へ行った方がいい気がする…。
取り合えず消毒はしなきゃ。



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