TERRIBLE*CASTLE
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リウラは黙って聞いていた。
あのとき母様と私を引き離したのがルークの兄だったのかな…そう考えていました。
ル「だから俺は正式には六代目なんですよ?」
そういって私に柔らかい笑顔をむけた。
無理笑いをしている。愛想笑いをしている。私と同じ?
リ「私は貴方みたいにはなれないわ…。」
そう呟いたのをルークは聞き逃しませんでした。
しばらく歩くとルークの自室に着きました。
ル「リウ『ついたわよ。…私はそれでも誰も信用できないわ。』
ル「…。」
リ「結局人は弱いのよ?あの事件のせいで私は感情を顔に出すことができなくなったわ。
笑いたくても笑えないの。そのお陰で無心の鋼鉄姫という名前までつけられたわ」
リウラは人前で初めて弱音をはいた。この人なら…ルークなら気持ちをわかってくれるかもしれない。
かすかな願いだった。