TERRIBLE*CASTLE

**4



リウラは黙って聞いていた。


あのとき母様と私を引き離したのがルークの兄だったのかな…そう考えていました。


ル「だから俺は正式には六代目なんですよ?」


そういって私に柔らかい笑顔をむけた。


無理笑いをしている。愛想笑いをしている。私と同じ?


リ「私は貴方みたいにはなれないわ…。」


そう呟いたのをルークは聞き逃しませんでした。

しばらく歩くとルークの自室に着きました。


ル「リウ『ついたわよ。…私はそれでも誰も信用できないわ。』


ル「…。」


リ「結局人は弱いのよ?あの事件のせいで私は感情を顔に出すことができなくなったわ。

笑いたくても笑えないの。そのお陰で無心の鋼鉄姫という名前までつけられたわ」


リウラは人前で初めて弱音をはいた。この人なら…ルークなら気持ちをわかってくれるかもしれない。


かすかな願いだった。
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