小さな約束
でも、早く家を出たいと焦っていた私の足を、ある物が止めた。



それは、リビングと玄関の間にある、大きな広い白い廊下で、似合わずキラキラと光っていた。





…指輪だ…。

日陽のかな…?



その指輪は、青くて、キラキラ光っていた。



…男物ではなさそうだ。



私はその指輪を手に取ると、指にはめてみた。


何故か分からなかったが、はめてみたくなったんだ。




カチッ


次の瞬間、指輪から妙な音がし、強い光が放たれた。




「ぎゃっ!!」




眩しいっ!!



私は目を瞑ると、指輪をリビングの方に投げた。
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