あたらしい世界
2・I feel sorrowful in him
「じゃー、テストお疲れさま、アーンド、バンドフェス頑張ろうぜ!! かんぱーい」
宴会部長である睦緒が、なぜかすでに上半身裸でビールジョッキ片手に音頭をとった。
「カンパーイ」
「カンパーイ」
「お疲れー」
皆、ビールを片手にカチャリとジョッキを合わせ乾杯。
私も近くに座っていた若宮くん、聖二、莉胡、音々先輩、そして……東雲部長とジョッキを合わせた。
飲み屋の一室を借りて、長テーブルが2列に並んでいる。
その上座に部長。その向かいには音々先輩が座っていた。
私は部長とフルートの1年生の若宮くんに囲まれていて。
真向かいには聖二。
聖二は音々先輩と莉胡に囲まれている。
早くここに来てよかった。
いつも上座には部長と音々副部長が座るから。
今日こそは、って、密かに東雲部長の隣の席を狙っていたんだ。
私、部長のこと、好き……っていうか、なんて言うか……。
何か、気になる存在なんだよね。
背が高くて細くてひょうひょうとしているんだけれども。
どこか、哀愁を感じてしまう。
ずっと、見ていたい。
ずっと、傍にいたい。
そんなひと。
宴会部長である睦緒が、なぜかすでに上半身裸でビールジョッキ片手に音頭をとった。
「カンパーイ」
「カンパーイ」
「お疲れー」
皆、ビールを片手にカチャリとジョッキを合わせ乾杯。
私も近くに座っていた若宮くん、聖二、莉胡、音々先輩、そして……東雲部長とジョッキを合わせた。
飲み屋の一室を借りて、長テーブルが2列に並んでいる。
その上座に部長。その向かいには音々先輩が座っていた。
私は部長とフルートの1年生の若宮くんに囲まれていて。
真向かいには聖二。
聖二は音々先輩と莉胡に囲まれている。
早くここに来てよかった。
いつも上座には部長と音々副部長が座るから。
今日こそは、って、密かに東雲部長の隣の席を狙っていたんだ。
私、部長のこと、好き……っていうか、なんて言うか……。
何か、気になる存在なんだよね。
背が高くて細くてひょうひょうとしているんだけれども。
どこか、哀愁を感じてしまう。
ずっと、見ていたい。
ずっと、傍にいたい。
そんなひと。