あたらしい世界
深夜の病院。
暗いロビーで長椅子に座り、うなだれていた部長に声をかけた。
「……治療、終わりました」
私は松葉杖をついていた。
手術した右足に負担がかからないようにだ。
「……何針?」
「3針で済みましたよ」
そう言うと、部長は、はーっと大きなため息をついた。
「また、俺のせいだ」
「いえ、部長に近寄った私が悪いんです」
「よせ」
部長は強く言った。
「……もう、俺、酒やめるわ」
暗いロビーで長椅子に座り、うなだれていた部長に声をかけた。
「……治療、終わりました」
私は松葉杖をついていた。
手術した右足に負担がかからないようにだ。
「……何針?」
「3針で済みましたよ」
そう言うと、部長は、はーっと大きなため息をついた。
「また、俺のせいだ」
「いえ、部長に近寄った私が悪いんです」
「よせ」
部長は強く言った。
「……もう、俺、酒やめるわ」