はちみつな彼の裏事情
鈴木くんのこんな顔を見てしまえば私も驚いて、ぎこちない返事しかできなくなる。
「えぇ?!なんで?」
「…ん?だって…」
「怒ってないよ!全然大丈夫、うん!」
右手を顔の前でぶんぶん振りながら私は怒っていないことをアピールした。
鈴木くんはクスッと笑って
「怒ってないなら良かった」
と素敵な笑顔を向けてきた。
笑顔とともに頭もかしげたようにコテンとされればそれだけで胸がキュンとするほどの威力だ。
ニカって笑う鈴木くんは本当可愛くて。心がキュッときつく締め付けられるようだった。
同時にそんな笑顔を向けられたことで私の顔も熱くなってくる。
鈴木くんはどうしてこんなにも素敵なんだろう。
「鈴木くん…」