はちみつな彼の裏事情
「あんたって、祐くんと付き合ってるのー?」
わざとらしい甘ったるい声。
私の神経を逆なでするようだったが、私は冷静沈着を守った。
「なんで?」
私は知らないフリをした。
「知ってんだからね!!」
…知ってるなら、わざわざ私に確かめなくても良い気が…
と言いそうになったけど、とりあえず落ち着いてみせた。
「昼休みに会ってること、知ってるんだからね」
麻実が涙を浮かべながら言ってくる。