はちみつな彼の裏事情

…くやしい、くやしい!!

私は溢れ出しそうな涙を懸命にこらえた。

ここで泣いたら負けな様な気がしたから…




口を開けるとすぐに泣き声が出そうで何も言えない。

そんな私を見てか、麻実たちは嬉しそうに再び笑い出す。




「わかった?」


優しい口振りで麻実が私に聞いてくる。

何も出来ずにただ呆然と俯く私に、麻実が言い放つ。





「分かったなら
とっとと別れな!」
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