はちみつな彼の裏事情
偽りなんか…
結局、5限目はサボってしまった。
その後は、何となく授業に出る気にもならなくて、
私はそのまま早退することにした。
「柚希、大丈夫だった?」
6限目前の休み時間、早退すると告げた私を心配してくれるのは
はるだった。
「大丈夫だよ!」
私は無理に笑ってみせた。
「独りで抱え込まないでね?
なんなら…鈴木くんにも相談したほうが…」
私は、はるの言葉も聞かずに遮って、言葉をつづけた。
「なんでもないって!はるは心配症だなぁ〜」