はちみつな彼の裏事情
祐くんに私の本気が伝わるまで
冷たくしなきゃ…
と思っていたあの頃とは違う、
本気の冷たさで、彼を突き放すように…
「柚希?」
彼は不思議そうに私に近づいて、私の頬に手を添えた。
その手は驚くほど冷たくて、私はどうしても心配したくなる。
「俺、今日傘ないんだ…
だから一緒に帰って?」
「そんなこと言うために濡れてまでここに来たの?
…ばかじゃない…」
私がそう言うと、彼は苦笑した。