はちみつな彼の裏事情

家のドアを開けると、お母さんがリビングのドアから首だけ出してこちらを見てきた。



「柚希!ベタベタじゃない!待っててね」


そう言い、そのまま脱衣所に向かって乾いたタオルを差し出してくれた。

タオルに手を伸ばし、曖昧なお礼を言って
そのまま2階へと上がって行った。





水分を含んだ制服はいつもよりも重く、体にまとわりついて気持ちが悪い。



そのまま制服を脱ぎ捨て、着替えたら何も考えずにベッドに横になった。
< 118 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop