はちみつな彼の裏事情
「桜田さん!おはよう」
満面の笑みで鈴木くんが私にあいさつをしてくれた。
「鈴木くん…おっおはようございます!」
今回は素っ気なくない、はず!でかした自分、と少し嬉しく思う。
嬉しさのあまり、私は顔から自然に笑みがこぼれてしまう。
鈴木くんは不思議そうな顔をして私のほうをじっと見てきた。
「ねぇ、桜田さんって昨日、本当に怒ってなかったんだよね?」
鈴木くんが私の顔を覗き込んで聞いてくる。
顔を覗き込むのが鈴木くんの癖なのかな?
じっと見つめられればそれだけで体温が上昇するほど恥ずかしい。
少しだけ傾けた頭。その仕草がすごく可愛い。
かぁ…
顔が熱くなるのを感じた。