はちみつな彼の裏事情


「でも、彼ならすぐ回復すると思う」



保健室の先生は私が寝るベッドを用意しながら言った。




「何でですか?」



先生はフフっと楽しそうに笑った。


「彼ね、私に恋の相談をよくしてきてたんだけどね、

彼女が出来たって前に言ってきたの。


そのときの鈴木くんは本当にうれしそうだったから…



彼女に会いたい一心ですぐに回復しそうだなって」






私は先生が用意してくれたベッドに寝転がる。
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