はちみつな彼の裏事情

もし先生が入ってこなかったら、携帯を渡す流れからたくさん話が広がったかもしれないのに!!!

ちょ、本当にもう山西め!!


私が一人で山西先生にムカムカしていると鈴木くんは私の携帯をパタンと閉じて、自分の机の左端においた。


あれ?携帯返してくれないの?


「あの…携帯は…」

言い掛けるとすぐに

しーっ
と言って鈴木くんは微笑えんだ。


なんなんだ?

もし山西に携帯見つかったら取られてしまうかもしれないし、せめて机の中に入れるかしてほしい…なんて本当は思ったけど、
しーって笑う鈴木くんの可愛い顔を見てたらそんなことどうでもよくなってしまった。
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