はちみつな彼の裏事情
優しさを
−−
「…ということなのよ」
私は家に帰ってすぐに、はるに電話をかけた。
「なるほどね。
冷たくしてたから、柚希なら本当の自分を見てくれる…って思ってたんだぁ…」
はるは、私と鈴木くんの話を理解してくれたみたいだった。
「…私が今好きとか言っても、鈴木くん信じてくれないかな?
いきなり好きになるには早すぎるよね…」
うーん…と言ってはるが悩むのが聞こえた。
…そんなことない、って言ってほしいってどこかで期待してたのかもしれないね。