はちみつな彼の裏事情
第三章

誰かの幸せ


中間テストも終わり、6月に入った。



相変わらず私は祐くんに対して、冷たくするのにこだわっている。



みんなの前で付き合ってます宣言をしてくれたことは嬉しかったけど、

まだ祐くんに自分の気持ちを言うには早すぎると思ってるから…





…正直、付き合ってから日数も経ったし、気持ちを伝えたいのが本音だけど…


私の想いを祐くんが勘違いしちゃうのは悲しいから。
俺の性格をよく知らないのに…顔が好きなの?
って言われたら悲しいから…







本当は今の祐くんでも私の気持ちを丸ごと受け止めてくれる、そんな気がするけど、
もし否定されたらどうしよう、と思ってなかなか言い出せない。
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