極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
父さんもたくさん苦しんだと思うと、胸が苦しくなった。

それでも二人は別れなかったと言う真実。


「結婚をどんなに反対されても、俺と麻美は別れる事が出来きなくて、別居結婚の道を選んだ。」


辛くて苦しい選択。



「その頃、真子のお婆ちゃんの具合が悪くて、麻美の両親は田舎に帰ったから、俺たちの結婚はばれなかった。真子に辛い思いをさせてしまった事は謝る。」


違うよ、父さん。


二人が私の幸せを思い、離れて暮らして来た事に胸は痛むけど。


家族は一緒にいなくちゃ駄目だと思う。


離れているとお互いの気持ちも通じなかったりするし。



「私はいつも寂しくて公園で一人遊んでいた。そこに、私と同じ寂しい目をしたお兄ちゃんがいたの。それが銀ちゃん、銀ちゃんと一緒にいると私は幸せだった。」


本当に幸せだったの。


毎日、銀ちゃんに会いたくて。


「ずっと、銀ちゃんといたいって思った。銀ちゃんと離れるのは嫌なの。私は銀ちゃんと同じ場所で、一緒に生きて行きたい。」


選んだ道が正しいのかは分からない。


この先ずっと続く長い道を、銀ちゃんと一緒に歩いて行ければどんなに幸せか。


銀ちゃん以外は考えられないもの。


この結婚を許して下さい。


お願いします。







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