極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
どうしたら、私の気持ちを分かってくれるの。


もう少し考えさせてほしい。


え、もう着いたの。


「若、着きました。お嬢もお降り下さい。」



お嬢って、もしかして私の事。


本当にやだ。


「真子、降りろ、抱っこがいいのか?」


首をブンブン振った。


100本のバラを抱え、銀ちゃんのお屋敷の前に立つ。


このでかいお屋敷は何。


朝田組って書いてあるけど。


もしかして、これって、映画とかで見たヤクザのお屋敷ですか。


銀ちゃんのお仕事はヤクザ。



ちょっと待って下さい。



私は極道の妻になるの。



まだ死にたくない。


逃げなきゃ!


「おい何で逃げる。今さら何びびってんだ。」


そりゃびびります。


極道だよ。



ヤクザだよ。


どう考えたって無理でしょ!


なんで、銀ちゃんがヤクザなの。


信じらんないし、やってらんない。


逃げるしかない。


足だけは早いから。









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