極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます

結婚式

朝田組の屋敷の中には10人が土下座していた。


なんなのよ。


この人たちは誰なんですか。


「若の嫁さんになって下さい。」


バラの花束を抱えたまま身動き出来ない。


土下座男たちにグルッと囲まれてしまう。


覚悟を決めたつもりでいたけど、ビビってます。


17才の人生で最大のピンチ。


神様、仏様、私は銀ちゃんと結婚する道しかないのでしょうか。


教えて下さい。


私の返事を待つ銀ちゃん。


もし断ったら、俺の12年間返せとか言うんだろうなぁ。


女は度胸だったっけ?


この際、腹をくくるしかないのか。


銀ちゃんが絶対守ってくれると言うのなら、それを信じるしかない。


銀ちゃんが他の女の人と結婚するのは絶対嫌。


私も銀ちゃんと幸せになりたい。


決めた。


銀ちゃんと結婚する。


ヒビリながら覚悟を決めた。



















< 19 / 367 >

この作品をシェア

pagetop