極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
結香と仁に亮平君の話をした。


お墓参りに行った事、亮平君の日記の事。


「切ないね。生きたくても生きられないなんて。」


マサさんの妹の純ちゃんも、同じ病気だと話した。


純ちゃんは私たちと同じ17才。


亮平君も生きていれば同じ17才だ。



「もうやだ、涙が止まらないよ。生きてるって、本当に素晴らしい事だと思う。」


生きる意味とかはっきりしてる訳じゃないけど、今こうして生きている事が幸せだと感じる。


三人でお弁当を食べながら幸せを噛み締めた。


空は青くて、雲が流れて、窓から射す光は暖かくて、生きている幸せを感じる。


銀ちゃん、私は幸せだよ。


私はもう一人じゃない。


銀ちゃんがいて、友達がいて。







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