極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます

純ちゃんのお見舞い

マサさんは屋敷についてからも泣いていた。


出迎えた組員さんたちが、何故か私を見てるし。


え、私が、泣かせたの分かちゃった。


やだ、どうしよう。


「おかえり、真子、何でマサ泣いてんだ。」


さぁ、何ででしょう。


「テストはどうだった。」


ギリギリ、セーフ。


「なんとか大丈夫。結香は幼稚園の先生で仁は教師なるんだって、私の進路は銀ちゃんのお嫁さんでいいかな。」


銀ちゃんがそれでいいだろって笑う。


だって、それしかない。


「仁から電話来て色々相談に乗った。俺が通った教育大受験するらしい。あいつに兄貴って呼ばれて、本当に参ったよ。」


嬉しそうに笑う、銀ちゃん。


良かった。


「私がマサさんを泣かしちゃったの。」


銀ちゃんがそんなことを分かってると言う顔をする。


「はぁ。」


思わずため息をこぼした。


ごめんなさい。


あんないい人泣かせてしまった。


本当に、ごめんなさい。


マサさんが何を思って泣いたのか。


聞きたくても聞けなかった。







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