極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
早紀さんに会ったこと、龍人さんの店に早紀さんを連れて来て話した事。


私は無理矢理二人を、タクシーに乗せてしまった事を話した。


やり方は間違ってたけど、そうでもしないと二人は向き合おうとしなかったから。


「龍人がありがとうってさ。真子が背中押してくれたから、もう一度早紀とやり直す決意がついたらしい。好きな奴と離れていたら駄目だな。屋敷に帰らないか。」


帰った方がいいに決まってるけど。


マサさんとどう向き合えば良いのかが、分からない。



「純ちゃんは大丈夫なの。」



「今は薬が効いて落ち着いているらしい。」



「良かった。マサさんはどうしてるの。」


銀ちゃんは直ぐには口を開かないって事は、やっぱり何か問題があるのでは。


この間がきつい。


「真子の心配はしてると思う。マサの顔を見ると文句言いたくなるけど、あいつも何かよそよそしいんだよな。」


はぁ、やっぱり帰りづらいな。


龍人さんは早紀さんをここに連れてくるだろうし、私たちがいたら邪魔なのは確か。


私たちはお屋敷に帰るしかない。


覚悟を決めますか。


銀ちゃんが一緒なら、大丈夫。


そう、何度も自分に言い聞かせた。








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