極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
この刺青はいつ見ても泣いてるみたい。


背中の刺青は亮平を思って入れたもの。


亮平君が絶対銀ちゃんを守ってくれると思う。


「銀ちゃんが死んだら、私も一緒に死ぬ。だから私の為に生きて欲しい。」


銀ちゃんの中にある、もう一つの不安。


銀ちゃんは28才の誕生日に、朝田組の組長になる。


名披露で朝田組三代目を継ぐのだ。



その日、銀ちゃんの命が狙われるかも知れない。


極道の世界はいつ命を狙われるか分からない、そんな怖い世界。


あまり現実的ではないから、私は理解出来ないが。


鉄二さんに今まで以上に若の警備に気をつけるけど、真子も覚悟を決めとけと言われた。



いつ何が起きてもいいようにだなんて、絶対無理。


そんなのヤだ。


そんな覚悟なんか私には出来ない。


銀ちゃんは絶対死なせないから。









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