極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
マサさんが切なそうな顔で私を見つめ返す。


すぐ近くに母さんがいた。


「銀平君のとこ戻った方がいい。マサさんいつも真子に親切にしてくれてありがとう。マサさんも早くお嫁さんみつけたらいいわ。」


母さんも分かってたんだ。


マサさんに母さんのことばが届くとうれしいけど。


「俺は誰とも結婚するつもりはないんで、妹と二人で生きて行くつもりでいます。」


マサさんも幸せになってほしいと、銀ちゃんも思っているはず。


「妹さんのことも見てくれる、優しい子がきっといるわ。マサさんも自分の幸せを考えないと駄目よ。」


マサさんがもう一度私を見た。


「俺は組長の側にいれる事が幸せですから、組長と真子さんを、命に変えても守り抜くつもりでいます。それが俺の生きる道ですから。」


マサさんお願いだから、自分の幸せを考えて下さい。


マサさんの顔があまりにも真剣で、声に出しては言えなかった。


こんなの切な過ぎる。


マサさんの顔が見れなかった。


マサさんに銀ちゃんの気持ちをどう分かって貰えるか、そればかりを考えてしまう。


お互いを強く思ってるのに、上手くいかない。









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