極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
純の葬儀は全て朝田組で執り行わられ。


みんなが慌ただしく動く中、俺は純の側から離れる事が出来ずにいた。


純の父親は確か生きているはず、連絡したくても何処にいるかは分からない。


俺の母親と純の父親が再婚して、俺と純は兄妹になった。


俺の母親は男を作り、多額の借金を俺に押し付けて、逃亡。


純の父親も最低な奴で、酒乱で、いつも純を虐待していた。


あんな父親でも、純の事を思うと連絡した方がいいのだろうか。


「マサさん、大丈夫ですか。純ちゃんのお父さんが、おみえになりました。」


今さらなんなんだ。


病気の純を施設に預けぱなしで、なのに、今さら何をしに来た。


俺は会いたくない。


一時は俺の親父でもあった訳だから、仕方なく俺は純の父親に会いに行くと。


「マサだな、元気にしてたか?悪いが金貸してくんねぇか。」


俺はいきなり、純の父親を殴り倒した。


娘の葬儀に来て金貸せだと、純が哀れだとは思わないのかよ。


なぁ純、俺たちには最初から親なんていなかったんだと思えばいい。


ごめんな、純。


悲しすぎるだろ。


純の父親を殴った手が痛かった。







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