極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
これで一件落着かな。


そう、思いたい。


「真子、出掛けるぞ。」


ヤだよ、この顔で出掛けるなんて無理。


泣き過ぎて、かなり不細工な顔だ。


「いいから、もう外は暗いから大丈夫だ。」


何が大丈夫なの。


大丈夫な訳ないでしょ。


女心が全く分かってないし。


銀ちゃんに無理矢理車に乗せられた。


「だからやだって、言ってるのに。」



「もう着いた。」


着いたよって、ここ公園でしょ、銀ちゃんと初めて会ったあの公園。


「なぁ、ブランコ乗ろうぜ。」


「はぁ、何でブランコなの?」


「いいから、俺の膝に乗れ。」


無理、無理、あの頃と違うんだよ。


当時は5才の女の子だったから、銀ちゃんの膝に乗れたけど、もう、どう考えても無理。


「いいから乗れ。」



銀ちゃんは私を抱き上げ、自分の膝の上に乗せた。


うわぁ、怖いよぉ。


あの頃は平気だったのに、物凄く怖かった。


又、泣きそうだよ。


銀ちゃんのバカ。










< 363 / 367 >

この作品をシェア

pagetop