極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
マサさんに話しかけようとするのを、又銀ちゃんが止めた。

マサさんとまだ話したかったのに。


「真子、行くぞ。」


マサさんと話したかったのに、銀ちゃんが車から無理矢理連れ出した。


銀ちゃん、痛いです。


私の腕を掴みドンドン歩く銀ちゃん。



「銀ちゃん、怒ってるの。」


銀ちゃんがため息をついた。


「マサの妹は入院してる。心臓の病気で手術しないと治らないらしい。マサには両親がいないから、妹の手術費を稼ぐ為にこの世界に入ったんだ。」


切ない。


誰もが好きで極道になる訳じゃないんだ。


みんなにもそれぞれの理由がある。


「朝田組にはそんな訳ありばかりがいるから、俺はあいつらを見捨てる訳にはいかない。あいつらには全うな仕事をして貰うつもりだ。」


銀ちゃんの気持ちが痛いほど分かる。


私は銀ちゃんの側を絶対離れないから。


銀ちゃんを頑張って支えるから心配しないで下さい。


見た目より私は強いですから、心配しなくても大丈夫。













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