極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
お屋敷に戻ると又10人の組員に出迎えられた。


毎回緊張するし。


やめて欲しい。


「若、おかえりなさいませ。」


10人が一斉に頭を下げた。


おお、やっぱり、凄い迫力。


映画の世界だ。


ヤクザ映画を見たことはないけど。


「マサさん、何か私がお手伝い出来る事ありませんか?」


マサさんが銀ちゃんを見た。



「真子が手伝うなら、俺も手伝うよ。」



何で銀ちゃんまでが手伝うの。


それじゃ、意味がない。


「若が台所に来ても邪魔ですから、真子さんも若と一緒に部屋にいて下さい。用意が出来たらお迎えに伺います。」


銀ちゃんは邪魔だって。


笑える。


本当の事だから、仕方ないけど。



「真子、笑いすぎ。部屋に行くぞ。」


「ありがとう。お言葉に甘えて部屋で待ってますね。」


マサさんは本当に優しい人。


「真子、早く来いよ。」


マサさんと話てると、何故か言葉が荒くなる銀ちゃん。


マサさんが嫌いな訳。



そんなはずないよね。


いつか聞いてみなきゃ、マサさんに何だか申し訳ない気持ちになるし。


マサさんを嫌う理由を。










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