極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます

幼馴染み、千佳

銀ちゃんは千佳さんのマンションの前で、大きく深呼吸をした。

多分、不安なんだろう。


大丈夫、銀ちゃんは一人じゃない。


3階まで上がり千佳さんの部屋を訪ねる。


インタホーンを押すと千佳さんが出て来た。


「銀平? 」


「明良さんから千佳からの手紙を貰って、明日田舎に帰るのを聞いた。」


千佳さんが銀ちゃんの後ろにいる私を見た。


心臓が飛び出しそう。


「銀平の後ろにいる人が彼女?」


「俺は真子と結婚した。真子は俺の大切な女。運命の女なんだ。千佳の事傷つけて本当に済まなかった。」


銀ちゃんは玄関先で土下座をした。


「もういいから頭上げて、真子さんも上がって下さい。」


部屋に上がるとリビングに男の人がいた。


誰だろこの人。


優しそうな感じの人だ。


千佳さんを見守るように見つめている。


多分、修羅場にはならないと思う。


少しだけ、緊張感が取れた。










< 97 / 367 >

この作品をシェア

pagetop