命の贈り物
第八章 衝撃の告白
「だるーっ。」
咲が嫌そうに廊下を歩く。
12月25日。
「だいたい何で……。」
今朝からずっと同じ言葉を繰り返す咲。
はいはい、と流しながらも私たちは体育館へと向かう。
そう、今日は終業式だ。
「クリスマスまで学校とかまじでありえないから!」
咲は文句を言う口をいっこうに閉じる気配はない。
「まったくよね。何でクリスマスまで学校に来なくちゃいけないのよ……。」
後ろから果夏がブツブツと言いながらやってきた。
「まぁ、仕方ないじゃない。」
「仕方ないわけない!」
私がそう言えば咲と果夏は口を揃えて文句を言う。
もう、私の手に負えないって……。
「だってイブだってデート出来なかったし……。」
「それは、果夏が補習だったからでしょ。」
「だって進学するなら参加しろって言うからさぁ……。」
ぐだぐだと文句を言い歩いていれば、体育館が見えてきた。