命の贈り物
私は自分の席についた。
携帯を開くと一通の新着メールがあった。
送信者は孝志。
内容は、今日大切な話があるから一緒に帰ろうとのこと。
どうしてメールなんだろう?
私は少し不思議だった。
間もなくして孝志が帰ってきた。
「孝志……。」
「あ、待った?」
「ううん、話って何?」
「帰りながら話すよ。」
何だか孝志の様子がおかしい。
私にはそう感じられた。
孝志は荷物を鞄につめると、教室を出た。
私も追うようについて行く。
何だかとても、嫌な予感がした。
不安が押し寄せてくる。
話って、何?
早く私を安心させてよ。
ねぇ、孝志。