命の贈り物
「孝志、明日からだよね。選挙。」



私は隣を歩く孝志に話し掛ける。



「あぁ。投票は一週間後だけど活動があるから朝早いんだ。」



孝志は答える。




「じゃあしばらく朝は別々だね。」



「まぁね、でも一週間だし。」



「そうだね。」



「お前が生徒会長だなんてな。」



からかうように涼は笑った。




「でも孝志らしいよね。」


「まぁな。」



「私、孝志に投票するからねっ!」



「ありがと。」



「ほら、涼も!」



「はぁ?いれりゃいいんだろ?」



「そう!涼、いつも白紙じゃない。」




「興味ねぇんだよ、そういうの。めんどくせぇ。」





「だろうね、涼らしい。」



クスクスと孝志は笑った。


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