命の贈り物
第五章 過去と現在
「うん、いいよ。私も急に今日とか言ってごめんね!予定あるよね!」
咲はそう言ってた。
その時の顔が離れない。
私は放課後すぐに教室を出ていこうとした。
「美沙。帰るの?」
孝志が声をかけてきた。
「うん、今日さ、寄りたいとこあるから先に帰るね。」
「そっか。分かったよ。気をつけてね。」
「子供じゃないから平気だもん!」
そう言って私は教室を出た。
玄関で靴を履き替えてると涼がやってきた。
「行くんだろ?ついてくよ。」
「えっ、でも…。」
「協力する、って言っただろ?」
「じゃあ、お願い、しよっかな。」
そうして二人で歩いていった。
教室の窓からその様子を見てる影が一つ。
そこにはあった。