終わりのない道
☆一歩☆
「お兄ちゃん…歩くの疲れたよ。」

小さな足で一歩ずつ歩く少女。

「もうちょっとだからがんばれ!」

少女の前に立ち応援しながら前に進む少年。

「疲れた…」

「頑張れよ!もうちょっとだ。」

「だって歩いても歩いても道ばっかりじゃん。」

「そりゃあ、そうだよ!」

「なんで道ばっかりなの???」

「道に終わりはないよ。」

「なんで終わりがないの?」

「道は繋がっているからだよ。」

「じゃあ、道が終わったらどうなるの?」

「それは…」

「きゃっ!!!」

自分で足を絡め躓く少女。

「全く…本当にドジだな。」
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