終わりのない道
「ほら…背中に乗りな。」

「わーい!お兄ちゃんの背中って大っきくて温ったかいね。」

少女を背中に乗せながら少年はまた、歩き始めた。

「へへへ…」

「何ニヤニヤしているんだよ。」

「私、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるのが夢なんだ。」

「ふーん…そうか…」

「お兄ちゃんの夢は?」

「おれの夢か…?うーんそうだな…」

少年は考え込んだまま歩き続けた。

「お兄ちゃん遅い!!!早く言ってよ!!!」

「そんなこと言ったってな…」

砂利道をひたすら歩き続けている少年は疲労がピークに達していた。

「じゃあ、思いついた!!!」
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