歌織物~百人一首をお題にした詩集

高砂の 尾(を)の上(へ)の桜 咲きにけり


   外山(とやま)の霞(かすみ) たたずもあらなむ

        権中納言匡房(73番)






なんか最近、あの子ばっかり見てるよね



態度もよそよそしいし



わたしのこと、ちゃんと見てる?



もしかして見えてないのかもね



だってあの子はずっと遠くの、高い山に咲いているから



霞んできれいに見えるのも、当然か



すぐそばにいるわたしなんて



なんでも見えすぎちゃって、つまんないよね
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