歌織物~百人一首をお題にした詩集

契りきな かたみに袖をしぼりつつ

  
 末(すゑ)の松山 波越さじとは

        清原元輔(42番)




どんな世間の荒波も



わたしたちの仲は裂けないと信じていた



約束したよね



あの夜の公園で



あの空が見える場所で



あの温もりの中で



なのにわたしはもう



荒波で



涙でずぶ濡れだ
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