愛羅武勇×総長様Ⅰ
「大ちゃん…」
「何だ。」
「夜ご飯はオムライスにしようね」
変な空気になるのを防ぐために、いつものあたしでいよう。
…………ん?
「あ…大ちゃん怪我してんだったね…」
「痛くねぇし。」
「いや、痛いでしょ。」
「だから痛くねぇって。」
「………そ、でも一応消毒はしようね。」
「おう…」と、少し嫌そうな顔をしながら、返事をした大ちゃん。
あたしの手をギュッと握って、歩き出した。
「美憂バイバーイ」
「バイバイ」
手を振っている遼と槙に、手を振り替えした。
いろんなことが有りすぎて、今日はスッゴい疲れちゃった。ゆっくり寝よう。
……大ちゃんの家だけど。