愛羅武勇×総長様Ⅰ

そう言って、女の子の遼は大きなカバンをドサッと置いた。

そこで1つ疑問が…

「その服って女の子用だよね?」

「そーそー、俺が選んだんだぜ。」

槙が選んだんだ。

「よく入ったね、小さいのに…」

きっとウエストも細いはず。上に着てる服だって、細めだし。

「………………」

「遼って細いんだね。」

「がーん…」

「それ禁句。」

槙に言われて、慌てる。

「ご、ごめんね、遼…」

「全然大丈夫ー………」

明らかに落ち込んで、カツラをバサッと放り投げた。

「なぁ、何してたの?」

向きを変えてそう聞いた遼。急だったから、少し戸惑う。

「……消毒してたんだ。」

「消毒してて、何であんなことになるわけ?」

「あ、あたしが下手だったから…」

「ふーん………あっそ。まぁいいけど、美憂風呂入ってきたら?」

「あぁ、じゃあ入ってくるね。」

「おう。」

大きなカバンを持って、風呂場へむかう。

長々と入るのも悪いし、シャワーで済ましちゃおうかな。

多分大ちゃんも入るだろうし。

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