愛羅武勇×総長様Ⅰ
「あぁ、分かってる。だから……美憂が俺を好きになればいいんだろ。」
「まぁ…な」
「アピールしまくるから、後悔すんなよ。」
「しねぇよ、渡す気ねぇし。」
こいつがいつも余裕なのは、負けない絶対的な理由があるから。
喧嘩の時も、大智についていけば、負けなんてなかった。
だからこそ、龍泉の総長としての信頼はあつい。
「遼、帰ろうぜ。」
「おう。」
明日から頑張ろう。勝ち目はないけど、大智への当てつけだ(笑)
「じゃあな、大智。」
「おう、気をつけて帰れよ。」
仲間のためなら命をかける。
龍泉はそんなチームだ。それは代々変わらないこと。
歴代総長の中で、きっと大智が1番信頼関係を築けているはずだ。
厳しくて、でも仲間のためなら無駄なんてなくて。
いつもはピリピリしている龍泉のやつらでも、大智の声がかかれば一発で動き出す。
あいつはそれだけすごい奴だ。
勝ち目がないのは当たり前…