愛羅武勇×総長様Ⅰ
-美憂side-
シャワーを浴び終えて、遼と槙が持って来てくれた服を着る。
冬だから、シャワーだけだとさすがに寒い…
「くしゅっ……!」
くしゃみが出る。あーあ、風邪でも引いたかな?
―ガラガラ…
風呂から上がると、遼と槙はもう帰っていた。
「早かったな。」
「だって大ちゃんも入るんでしょ?」
「あぁ、入ってくる。」
消毒は、風呂からあがってからじゃなきゃ意味ないよね。
何でさっき消毒しようとしてたんだろ……
まぁいいや、今は大人しく大ちゃんを待っていよう。消毒はその後。
「テレビでも見てよ…」
暇だからテレビをつけて、ソファーに寝転んだ。
疲れていたのと、朝早く起きすぎたのがあり、寝転んだ途端に、睡魔が襲ってきた。
ん……?
「……あぁ!」
弁当忘れてた!
「せっかく作ったのに…」
まぁ、また作ればいいか。今日のはあたしが悪いわけだし…
そう思い、大ちゃんが上がってくるまで少し眠ることに。
さっきまでの睡魔がまた襲ってきて、1分や2
分で眠りにつけた。
誰かがあたしの頭をふわふわと撫でる。
―風邪引くぞ…
そんな声が聞こえた気がした。
その声が聞こえた後、あたしの体がふわりと浮いた。あぁ、大ちゃんか…
「ん…大ちゃん…?」
「あんなとこで寝てたら風邪引くぞ。」
「んー……」
お姫様抱っこ…?
「わぁ!大ちゃんごめん!」
「何が。」