愛羅武勇×総長様Ⅰ

「ってか、何であたしに話しかけてきたんだろ…」

「確かに、何でだろうね?」

「まぁ、あんなやつほっとけよ。相手にすんな。」

「「はぁーい」」

ちょっとずつ、ちょっとずつ離れよう。

柚ちゃんと海斗を悪く言うような人とは仲良くなれないよ。

なーんて、思ったのはいいけれど…


結局、離れられないままの3日目がきた。


「美憂!」

「げっ、来た…」

今日は大ちゃんと遼と槙と一緒に話している最中に来てしまった。

遼が拒否するような顔をしている。

さすが遼…本人の前であんな顔出来るなんて…

「あーあ、うざ。」

「美憂っ、次移動教室だよ。一緒に行こ?」

「あぁ……うん…」

「はぁ?美憂俺らと行こうぜ。」

遼も負けじと反撃する。大ちゃんに関しては、綾香を完璧無視だ。

「えー…美憂行こうよ、ほらっ」

グイッとあたしを立たせると、引っ張っていく綾香。

< 133 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop