愛羅武勇×総長様Ⅰ
「うるさいっ!このバカ総長め!」
そんなこと言われなくたってアホなことくらい自分が1番分かってるってば!
「ほら、出来たぞ。」
キッチンから、片手にオムライスを持った大ちゃんが出てきた。
「冷凍食品…?」
そう言うと、呆れた顔であたしを睨んでくる。
「バカにしてんのかよ。手作りだっつーの。」
「スゴいね、料理出来るんだ!」
「あぁ、まぁな。」
「あたしも出来るんだよ、お弁当毎日手作りだったし。」
今となっては過去形だけどね…
最近起きるのが遅くて、作る余裕がないから。
「ふーん、じゃあ何か作ってこいよ。俺が食ってやるから。」
なんで!?
初対面ですよね!?
「何で…?」
「あ? いいから作れよ。」
命令口調だし。
何で常に上からなの?
「つーか…さっさと食えよ。」
「あ、そうだね。」
うわー…プロ並みじゃない?
卵ふわふわー!