愛羅武勇×総長様Ⅰ
「コンビニの中に入って、迎えに行くから」
「何で?あたし1人で帰るから大丈夫だよ」
「ダメ、危ないから。とにかく、コンビニ入って待ってろよ?」
「…………分かった」
「じゃあ今から行くからな。」
「うん。」
何も起きてないのに何で危ないの…?
森を抜けて、少しするとコンビニが見えてきた。
どうして、何も教えてくれないんだろう。
あたしだけ知らないんだよね。
コンビニに入って、待つこと15分。
バイクに乗った遼が見えた。
読んでいた雑誌を元の位置に戻して、外へでた。
「遼っ」
名前を呼んで、手を振る。
「寒っ…風邪引くぞー?」
「大丈夫だよ…」
バイクに乗ったままで、あたしの頭をポンポンと叩く。
「……帰るか…」
気をつかってるのか、少し元気がない遼。
「そ、だね…遼も風邪引いちゃいけないし…」
「ん…」
ヘルメットを渡され、大人しくかぶる。