愛羅武勇×総長様Ⅰ
ソファーに座って、テレビをつける。
「あ……柚ちゃん…」
携帯を開いて、確認すると、メールが3件。
【今どこ?】
【大丈夫?】
【家についたら連絡して】
あぁ、また心配させちゃったな…
全部遼が家まで送ってくれているときに来たメール。
もっと早く気付けば良かった。直ぐに柚ちゃんへ電話する。
『もしもし美憂!?』
「うん…心配かけてごめんね、柚ちゃん……」
『…………いいよ、親友でしょ?』
「っ…ありがと…」
『ねぇ、美憂。』
「何…?」
『あたしは美憂の味方だからね。美憂の決めたことには反対しない。辛いときは一緒にいてあげる。』
何でそんなに優しいの…?
「もぉ…っ…柚ちゃん大好きっ!」
『あたしも大好き!』
「ふふっ…あ、そういえば、遼が綾香には関わるなって…」
『うん、言われなくても関わんないよ。あたしあの子嫌いだし。』
「そうだね」
『明日はさ、学校無理して来なくてもいいからね?』
「うん、でも大丈夫…学校へは行くよ。」