愛羅武勇×総長様Ⅰ
あ…送り迎えは遼がするんだったよね。何時ぐらいに来るんだろ…?
「頭痛ーい……」
朝起きたときよりも、頭痛が酷くなってきた。
顔が火照りだす。
顔は熱いのに、何故か部屋が寒く感じた。
昨日外で寝ちゃったせいだ。
〜〜♪
メールの着信音がなった。
遼からのメール。
【今から行くから、待ってて】
【分かった】
一言送信して、玄関に向かう。
きっとすぐ来るでしょ…
―ガチャ…
「寒っ…」
もう12月だもんなぁ…
…後4日でクリスマスだし。
最近色々あって、日にち気にしてる暇なんてなかった。
そんなことを考えていると、頭がふわふわして、意識が朦朧とし始める。
玄関の壁にもたれかかった。
地面に立ってる感覚がなくて、足に力が入らなくなった。中に入らなきゃ、と思っても、立ち上がれない。
最後に見たのは
あたしの体を支える誰かの腕と
綾香が不適に笑う姿だった…